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古いマンション・団地はいつまで住める?

近年、一人暮らし、DINKS、子育てファミリー層など中心に中古マンション・団地のリノベーションに関する関心が高まってきています。
リノベーションというと、相場よりも費用を抑えられる、自分好みに部屋がカスタマイズできるなどのメリットもあげられますが、古いマンション・団地に関して、「築50年以上のマンションを購入して大丈夫だろうか?」「古い団地はいつまで住めるの?」などと心配になる方もいらっしゃると思います。

日本国内での鉄筋コンクリート造の建物の法定耐用年数は47年と定められていますが、現実的な建物の寿命とは別で実際に築年数47年以上でも使われている建物はたくさんあります。
鉄筋コンクリートを用いた建物の寿命については、国土交通省の報告書では、”構造体としての鉄筋コンクリートの効用持続年数は、一般建物(住宅も含まれる)の耐用年数で120年、外装仕上げのメンテナンスにより延命し耐用年数は150年”といった研究結果が報告されています。
しかし、日本国内での分譲マンション・団地が本格的に売り出されたのは戦後からになるので、現状(2025年現在)では築100年以上となる分譲マンション・団地はいまだに存在していません。
ただ、海外での事例や国内でもコンクリート造の建物で築年数が100年を超えているものはいくつも存在しています。
海外での事例では、世界最古の鉄筋コンクリート造の集合住宅として1903年<明治36年>にオーギュスト・ペレが建てたパリ16区フランクリン通りのアパートがあります。
日本国内では、1911年<明治44年>に竣工された日本で最初の全鉄筋コンクリート造りのオフィスビルである『KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)』があり、関東大震災も耐え抜き110年以上経っても今だに現役で使われています。
今後は様々なコンクリート保全技術が進化していくことでさらなる長寿命化も期待されており、適切な管理・運営による修繕がなされていれば100年以上は使えるのではないかと推測できそうです。
国内のマンション・団地でも築100年以上を目指す100年マンションや100年団地を宣言して運営計画を進めているところもでてきています。

弊社では、主に都内や神奈川(横浜・鎌倉・湘南)エリアでのリノベーション実績が豊富です。
物件探しや住み替えからのサポートもできますので、中古マンション・団地のリノベーションに興味のある方は、是非ご相談くださいませ。
また、中古マンション・団地の買取も強化中です。売却を検討されている方もお気軽にご連絡くださいませ。

参考文献
[マンション再生]研究会 マンションを100年持たせる100の方法 エクスナレッジ(2014)
国土交通省 平成25年「中古住宅流通促進・活用に関する研究会」報告書