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今、何故リノベーションが注目されるのか 〜SDGs・サスティナビリティ・多様性の観点から〜

近年、一人暮らし、DINKS、子育てファミリー層など若い世代を中心に中古マンション・団地のリノベーションに関する関心がますます高まってきています。
リノベーションというと、相場よりも費用を抑えられる、自分好みに部屋がカスタマイズできるなどのメリットもあげられますが、それだけではなく、様々な社会的課題への解決策としても重要な役割を果たしていくのではと注目されています。

余り始めている住宅の活用

現在の日本では、住宅の供給は過剰な状態なのに、新築の住宅ばかりが次々と建てられているという現象が起こっています。
少子高齢化・人口減が進む現在の日本の状況には合っていない状況になっており、住宅が余り始めてきているのです。
空き家・空室が増えてしまうと、治安の悪化などにもつながります。
まだまだ使える家やマンションをリノベーションで再生させていくことは、空き家・空室問題の解決にもつながります。

住居の多様性を広げる

日本人の今までの価値観では、新築の家やマンションを持つことがステータスとされる「新築至上主義」のようなものが長い間根付いていました。
しかし近年になって、土地・建築材料・人件費等の高騰といった背景から、消費者目線から見た妥当の住宅価格設定とは程遠い販売価格で住宅が供給されるようになり、新築が本当に良いものなのかと疑問を感じる方も増えてきてます。
また、古い建物や団地の方がアンティーク家具や古着などと同じくビンテージ感を求める感覚でかえって新鮮で格好良いと感じる若い世代も増えています。
様々な住居選びの選択肢が増えるという側面からもリノベーションへの関心が高まってきています。

環境保全の観点から

近年では、衣類や家具などでもリサイクルの素材の活用や廃材などを別用途に活用するアップサイクルなど持続可能なものづくりが重要視されるようになってきています。
日本の住居は、ある一定の周期で建物を壊しては建て直す「スクラップ&ビルド」を繰り返してきました。
全て取り壊してから新たに建てるため、膨大な廃材(ゴミ)が出るのと同時に大量の材料が必要となってしまい、CO2排出量も大きく環境的に好ましいとは言えません。
国土交通省の「中古住宅流通促進・活用に関する研究会」報告書によると、”構造体としての鉄筋コンクリートの効用持続年数は、一般建物(住宅も含まれる)の耐用年数で120年、外装仕上げのメンテナンスにより延命し耐用年数は150年”といった研究結果が報告されています。
また、日々コンクリートの保全技術も進化しているので、今後はさらなる長寿命化も期待されており、築100年以上を目指す100年マンションや100年団地を宣言して運営計画を進めているところもでてきています。
まだまだ使える躯体は活かし、内装など今ある住宅ストックの必要な部分だけ改修して、生まれ変わらせる「ストック&リノベーション」は、環境保護・持続可能な住居選びの観点から見ても重要になると言われています。

弊社では、主に都内や神奈川(横浜・鎌倉・湘南)エリアでのリノベーション実績が豊富です。
ご相談の際には、失敗や後悔などないようメリット・デメリットや費用等もお伝えし、住替えや物件探しからのサポートも可能です。
中古マンション・団地のリノベーションに興味のある方は、是非ご相談くださいませ。
また、中古マンション・団地の買取も強化中です。売却を検討されている方もお気軽にご連絡くださいませ。

参考文献
国土交通省 平成25年「中古住宅流通促進・活用に関する研究会」報告書

リノベーションにアップサイクルを取り入れる

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