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団地リノベーションで失敗・後悔しないためには

団地リノベーション(団地リノベ暮らし)は、数年前からブームとなり住居選びの選択肢としてもはや定着した感じもあります。

一人暮らし、DINKS、子育てファミリー層など幅広く団地リノベーションへの関心もますます高まっている様子。
特に若い世代にとっては古い団地自体にエモいと新鮮さを感じる方も増え、アンティーク家具や古着などと同じくビンテージ感を求める感覚で、団地を気に入る方も多いのだとか。
また、昨今では、『スクラップ&ビルド』から『ストック&リノベーション』へと世の中の流れが変わってきたり、SDGs(エス・ディー・ジーズ)、サスティナビリティ(Sustainability)といった価値観も重要視され、環境問題や古き良きものはもっと大切に継承してしていこうという側面からも注目されています。
弊社でも、お問い合わせや手がける機会が増えている団地のリノベーション。
でも、団地リノベーションに興味があるけど、メリット・デメッリットや失敗や後悔することはないだろうかと心配になる方もおられるのではないかと思います。
そこで、今回は弊社ならではの視点で団地リノベーションで失敗や後悔がないように気をつけるべきポイントを考察してみました。

・構造を確認する

古い団地に多い、五階建て以下の低層な建物は壁式構造であることがほとんどです。
壁式構造は、壁で建物を構成する造り方。
柱や梁がなく室内がすっきりとしてして、壁でしっかり支えているので頑丈で耐震性が高く、1981年6月1日以前に建てられた旧耐震の建物でも十分な耐震性があって耐震基準適合証明が取得できる可能性が高いなどのメリットがありますが、デメリットとしては壁で建物を支えているので撤去できない壁があります。
壁をとっぱらってだだっ広いワンルームにしたり、仕切り壁を移動させたりなどの間取り変更に制限がでる場合がありますので事前に確認が必要となります。

・設備や配管を確認する

電気やガスの容量について、古い団地だと容量制限がある場合があります。
たくさんの電気を一度に使うとブレーカーが落ちることもあるため、IHクッキングヒーターや電気式床暖房を取り入れるのが難しいことも。
ガスについても導入できる給湯器に制限があることもあるので、事前に確認を。
また、専有部分の給排水管にも注意が必要です。
劣化したまま放っておくと、階下への水漏れなどトラブルがおこる可能性があります。
リノベーション作業の際に同時に設備や配管も交換してしまえば、無駄な手間や費用を抑えることもできますので、フルリノベーションして一新されることをお勧めします。

・管理状態を確認する

団地などコンクリート建築の寿命に関して、国土交通省の報告書によると、”構造体としての鉄筋コンクリートの効用持続年数は、一般建物(住宅も含まれる)の耐用年数で120年、外装仕上げのメンテナンスにより延命し耐用年数は150年”といった研究結果が報告されています。
ただし実際に団地を長く住めるように長寿命化するには、定期的なメンテナンスが必須となります。
コンクリートに亀裂ができたら補修したり、コンクリートを守る塗装やタイルなどの仕上げを定期的に修繕するなどの建物の維持・管理が必要です。
躯体部分だけでなく共有給水配管なども定期的なメンテナンスが必要です。
せっかくリノベーションして住むなら末長く住める団地が良いという方は、長期修繕計画のある管理状態が良い物件を選ぶ事がとても重要となります。
新築と違って、管理状態を確認してから購入できるのは古い団地ならではのメリットです。

弊社では、団地リノベーション実績が豊富です。
住替えや物件探しからのサポートも可能ですので、団地のリノベーションに興味のある方は、是非ご相談くださいませ。
また、古い団地の買取も強化中です。売却を検討されている方もお気軽にご連絡くださいませ。

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