日本人の従来の価値観では、新築の家やマンションを持つことがステータスとされる「新築至上主義」のようなものが長い間根付いていました。
しかし近年になって、土地・資材・人件費等の高騰といった背景から、消費者目線から見た妥当の住宅価格設定とは程遠い販売価格で住宅が供給されるようになり、新築が本当に良いものなのかと疑問を感じる方も増えてきてます。
その影響もあってか、近年、一人暮らし、DINKS、子育てファミリー層など団地暮らしへの関心がますます高まってきています。
藤野千夜原作・小泉今日子&小林聡美主演でドラマ化された『団地のふたり』も人気となるなど、団地暮らしに対する印象も一昔前のイメージからエモい・おしゃれと変わってきていました。
また昨今では、『スクラップ&ビルド』から『ストック&リノベーション』へと世の中の流れが変わってきたり、SDGs(エス・ディー・ジーズ)、サスティナビリティ(Sustainability)といった価値観も重要視され、環境問題や古き良きものはもっと大切に継承してしていこうという側面からも注目されています。
古い団地を買ってリノベーションする、あるいはリノベーション済み物件を購入するなど、団地物件に対するニーズが高まってきてますが、購入の際にローンをどうするか迷っている方も多いと思います。
最近までは変動金利ローンを組む方が主流でしたが、昨今の金利上昇傾向を踏まえて固定金利を考える方も増えてきました。
固定金利ローンで、特に注目されているのがフラット35です。
フラット35とは、住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して提供している全期間固定金利となる住宅ローンです。
最長35年間、金利と返済額が固定されるため、長期的な生活計画がしやすくなるのが特徴で、物件費用、諸費用、リノベーション費用も全てお借入可能などのメリットがあります。
ただフラット35を利用するには、耐震性や管理状態など住宅金融支援機構が定めた水準を満たす物件でないといけません。
耐震の基準は1981年6月1日の建築基準法改正後で大きく変わります。
1981年6月1日以降に確認を受けていれば新耐震となり、それより前は旧耐震基準として区別されます。
旧耐震だからダメということではありません。
旧耐震建築でも、頑丈な壁式構造だったり、耐震診断を受けて耐震性があると確認されていたり、耐震改修済みの物件もあります。
特に古い団地の場合、5階建て以下の中低層のものが多く、そのような団地の大半は壁式構造を採用しています。
壁式構造は、壁で建物を構成する作り方。
壁で建物を支えているので撤去できない壁がありますが、その代わりに柱や梁がなく室内がすっきりとして、壁でしっかり支えているので頑丈で耐震性が高くなります。
団地物件をフラット35で買いたいけれども、古い物件だと利用は無理かな…などと思われがちですが、管理状態が良くて十分な耐震性が認められる壁式構造の団地なら旧耐震でも耐震基準適合証明が取得できるので、フラット35も利用できる可能性があります。
分譲団地を購入したいけれど頭金が貯まってから…とお考えの場合は、フラット35なら諸費用まで同時にお借入も可能です。
住宅ローンの金利上昇局面の今だからこそご相談いただければと思います。
弊社では、主に都内や神奈川(横浜・鎌倉・湘南)エリアでのリノベーション実績が豊富です。
ご相談の際には、失敗や後悔などないようメリット・デメリットや費用等もお伝えし、住替えや物件探しからのサポートも可能です。
中古マンション・団地のリノベーションに興味のある方は、是非ご相談くださいませ。
また、中古マンション・団地の買取も強化中です。売却を検討されている方もお気軽にご連絡くださいませ。