横浜に事務所がある弊社ですが、湘南エリアの中古マンション・団地のリノベーション物件を中心に手がけているからか、「実際のところ、湘南移住ってどうなの?」と聞かれることがあります。
新型コロナウイルス以降のニューノーマル時代となり、時差通勤が導入されたりテレワーク(リモート)でお仕事が在宅勤務なったりしてきたことでお家時間が増えたから、環境の良い湘南エリアへの移住したいと検討・計画する方が増加して問い合わせもますます多くなりました。
弊社スタッフやお付き合いのある業者さんにも湘南在住者が多くいます。
そこで、今回は湘南移住に対するリアルな意見や体験談をいろいろと見聞きしたものをまとめてコラムにしてみました。題して、「湘南移住の現実(リアル)」。
一般的には、大磯〜平塚〜茅ヶ崎〜藤沢〜鎌倉〜逗子〜葉山〜秋谷(南葉山)ぐらいまでを湘南エリアとして捉えている方が多いようですが、その中でも特に人気が高いのが鎌倉です。
まずは、ダントツで問い合わせの多い鎌倉エリアから取り上げていきます。
鎌倉に住むならどこが良い?
鎌倉といっても、場所によって随分と風景や雰囲気が異なります。鎌倉に住むならどこが良いかの参考になるよう、大まかに5つのエリアに分けて紹介します。
北鎌倉エリア
鎌倉らしい山の緑に囲まれ、円覚寺や建長寺など立派な敷地のあるお寺があります。
駅から近くても緑が多く、眺めの良い場所も多い代わりに、坂も多くあります。
日用品を扱うお店が少ないので不便さもありますが、隠れ家的な飲食店が多く潜んでいます。
古民家なども多く、世間がイメージする古都鎌倉ならではの雰囲気が一番堪能できるエリアとも言われていて、女子からの人気が高いエリアです。
主な名所:円覚寺、東慶寺、明月院、浄智寺、建長寺など
人気のお店:喫茶ミンカ、ラ・ペクニコヴァ、プランデルブ北鎌倉など
鎌倉・東側エリア
鎌倉観光の中心。鎌倉を代表する名所である鶴岡八幡宮など有名観光スポットが多数あるので、いつも大勢の観光客でにぎわいます。
小町通りや金沢街道など場所によっては、人や車の交通量が多いので落ち着かない雰囲気も。
駅の周辺にお店が多いので、買い物に不便さはないです。
主な名所:鶴岡八幡宮、本覚寺、妙本寺、荏柄天神社、鎌倉宮、瑞泉寺、杉本寺、報国寺など
人気のお店:カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ、ミルクホール、キャラウェイなど
鎌倉・西側エリア
地元民が中心で東側よりは人や車の交通量が少ないですが、銭洗弁財天、源氏山、佐助稲荷など人気のある観光スポットもあるので、それなりに観光客はいます。
夜が早く、日が暮れてからは外食のお店を探すのに苦労しますが東側よりも落ち着いた雰囲気があります。
主な名所:銭洗弁財天、源氏山、佐助稲荷、寿福寺、海蔵寺、葛原岡神社など
人気のお店:ガーデンハウス、茶房雲母、カマクラ24セッキなど
江ノ電沿線エリア
ゆったりとした雰囲気があって、海も緑も堪能できます。
長谷駅・稲村ガ崎駅など人気観光スポットへの最寄駅があるので、江ノ電の車内は混み合っていることが多いです。混み具合によっては乗車規制がかかる時も。
海岸近くに住みたい人へ特に人気のあるエリアです。
主な名所:由比ヶ浜海岸、稲村ヶ崎温泉、長谷寺、高徳院(大仏)、腰越漁港、鎌倉文学館など
人気のお店:珊瑚礁、パシフィックドライブイン、カフェ坂の下など
裏鎌倉エリア
湘南モノレール沿線の住宅街が中心で、鎌倉三大緑地と呼ばれる広大な保護森林があります。
鎌倉山・梶原山・西鎌倉などの別荘地・高級住宅地、果樹園や畑など田園風景、企業の研究所、市が保全する緑地などが混在して、位置によって大きく景観が異なります。
おしゃれで個性的なお店が増えてきて、若い世代の移住者が急増しているエリアです。
主な名所:台峯緑地、常盤山緑地、広町緑地、龍口明神社、仏行寺など
人気のお店:ポンポンケークス、茶の子、ル・ミリュウ鎌倉山など
移住先を決める際には失敗や後悔などないよう慎重になるとは思いますが、人気エリアゆえに良い物件はすぐに決まってしまうので決断力が必要となります。子連れなのか夫婦なのか一人暮らしなのか等で求めるものも変わるでしょうし、どのあたりが自分の住みたい鎌倉となるのか、事前に下見してみると良いと思います。
次回は、鎌倉の通勤・買い物事情や物価などについて取り上げます。
(2023年6月追記)